「なぜ」と「どのようにしたら」

大橋禅太郎氏の「すごい会議」の中にあったが、解決策を出すため
には、「なぜ」を「どのようにしたら」に変換する必要がある、と
いう。


確かに、よく「なぜを5回繰り返せ」というが、場面によっては、
「そうは言っても...」みたいなことはある。例えば、「会社がな
ぜ面白くないか?」と言われても、「イヤ、別に不満はないけど、
何となく面白くないから」という人は結構いると思う。なぜと言わ
れても本人さえその理由はわからなくなる。でも、そこで、「どう
したら会社が面白くなるか?」という質問に変われば、「こうであ
ったらいい、あんなんであったらいい」とポジティブな方向へ話が
飛んでいく。


しかし一方で、品質不良などが出たときに、「なぜ不良が出るのか
」ではなく、「どうしたら不良を減らせるか」という質問に変える
と、その場その場での解決策は出るかもしれないが、根本的な原因
がわからないので、問題を再発させる恐れがある。そうした場合は
やはり、「なぜ」を追求していくべきだろう。


そう考えると、
 「なぜ」:ロジカルに追求できる問題
 「どうしたら」:人の感情に関する問題
により有効に働くのではないだろうか。どちらも必ずも万能ではな
い。要はバランスよく使いこなすことが大切だ。