傲慢と謙虚

傲慢と謙虚はこんなふうに区切られるのではないだろうか。

  1. 強い、自信大 : 傲慢
  2. 強い、自信小 : 謙虚
  3. 弱い、自信大 : 勇敢
  4. 弱い、自信小 : 卑屈



宋文州氏がコラムの中で、「偉くない人が謙虚に見えること
は、偉い人が傲慢に見えることと、そう変わりません。偉く
ても弱い人と対等につき合える人こそ、謙虚な人だと思いま
す。弱くても偉い人に媚びない人こそ、謙虚な人だと思いま
す。」書いている。まさにその通りだろう。


宋氏も言っているが、傲慢な人ほど「謙虚とは...」みたい
な話を説くように思う。たぶん、本当に謙虚な人はそういう
立場であっても、常に人から学ぼうちしていると思う。松下
幸之助氏なんていうのはきっとそういう方だったのだろうと
想像される。


今のうちの会社はどうもその逆を行っているような気がする
。下請け会社に対しては、傲慢に振舞い、トヨタなどの自分
たちよりも大きな会社に対しては、「トヨタさんと違って、
うちなんかは...」と卑屈になっている。


自信を持つべきところは相手が誰であろうと持つべきだし、
かといってそれをもって大きな態度には出るべきではない。
真のエクセレントカンパニーはそうした相対的な自信では
ない自信をもっていると思う。


これは個人にとっても当てはまることで、相対的にしか物事
を考えないと結局、自分より弱いものに対しては強く、強い
ものに対してはこびへつらうことになってしまう。