ポケベル

自分のコミュニケーションツールの変遷を辿るとこんなふうになっ
ている。
 (1) ポケベル 高校1〜3年生
 (2) PHS   高校3年生
 (3) 携帯   高校3年生〜今


なかでも、ポケベルだ。自分はポケベル世代だと思っている。PHS
や携帯は今でもあるが、ポケベルが爆発的に売れたのはそのとき
だけだ。でも、ポケベルだからこそのよさがあった。


なんといっても、20文字程度しか文字が入れられない。(たしか最
初の頃は12文字程度、最後の頃は50文字程度になっていたような気
もするが。)
でも、その20文字に自分の思いを込めてメッセージを送るというこ
とがすばらしかった。言いたいことがたくさんあったとしても、そ
れを一言or二言もしくは絵文字に凝縮する必要があったのだ。これ
はコミュニケーション能力(恋愛能力!?)を鍛えてくれた。言いたい
ことをシンプルにしなければいけないからである。そういう意味で
ポケベルは物事をシンプル化するという意味ではベストなツールだ
ったのではないだろうか。
さらに、初期の頃は、カタカナ変換がなかったから数字だけでコミ
ュニケーションをしていたのだからすごい。「おはよー (084-)」
みたいに。高校生の創造力に拍手だ。


それを経て自分は携帯に移行していったのだが、今の子供たちは、
いきなり携帯だ。だから、このメッセージのシンプル化という経験
をしていない。送りたいときに送りたいだけのメッセージを送るこ
とになる。これだとコミュニケーション能力は高まらないように思
う。制限のある中で試行錯誤すること、それがブレークスルー能力
を高めるのだ。


たかだかポケベルでここまで語るのもどうかという気がする...。
でも、楽しかったなぁ、ポケベル。