祖母のお葬式

祖母がなくなった。享年87歳だった。最後は病院に入っていたから
家にはいなかったが、それでも、帰省すれば茶の間に座っている姿
が思い出される。


でも、改めて思うのは、自分が思っている以上に自分は家族のこと
を知らないんだな、ということだった。いくらいっしょに暮らして
いたとはいっても、自分が知っているのは祖母の87年のうちの最後
のたった27年でしかないわけで、残りの60年、祖母がどんな生活を
してどんなことを考えていたのか、何てこともとうてい知るよしも
ないわけだ。


また、家の外でどんなことをしていたかも知らない。亡くなってい
ろいろな人が訪れてくれるが、誰もがそうであるように家族とはま
た別の祖母がいたのだと思う。


 (1) 過去、外
 (2) 過去、中
 (3) 現在、外
 (4) 現在、中
そういうふうに考えると、自分は(4)しか知らなかったわけだ。


それでも、亡くなってみてはじめて知ったことがある。
 ・負けず嫌いだった
 ・人にお世辞とかは言えないがいい人だった
 ・仲間に誘ってあげてた
そして、最後にはお坊さんが特別にお礼まで言ってくださり、
葬儀には4人ものお坊さんがお経をあげてくださり、御詠歌
もあげてくださった。。きっと幸せだったと思う。


新たに知った祖母の一面が、嬉しい一面でよかった。
自分もそういう人生を送れればと思う。