未来の産業の形

原丈人さんの「国富論」を読んだ。
そこに書いてあった未来の姿だが、PUC(Pervasive Ubiquitas
Communication)と書いてあった。
「使っていることを感じさせず、どこにでも偏在し利用できるコミ
ュニケーション機能」である。


そこにパソコンの起動について書いてあったがたしかにその通りと
思った。起動するのに1分以上待たなければならないし、かなりの頻
度でダウンする。たしかにこんな製品パソコンだけだ。
さらには、起動してみたものの初心者は何をしていいかわからない。
(自分がパソコンを買ったときもそうだった。)


当たり前に使っていると意識しなくなってしまうが、ある人にとって
はとても使いづらいものなのだ。


テレビと比較すると顕著である。テレビはボタンが電源とチャンネル
と音量だけあれば十分だ。93歳の祖父でも操作できる。そう考えると
テレビのように使えるコミュニケーション手段というものは今存在し
ないものであるし、それを作ることはとてもイノベーティブなことだ
ろう。


テレビはよくあんなにシンプルな構造になったと感心する。
もしかしたら、技術によっては次のようなものになっていたのかもし
れない。
「毎回チャンネルの受信に自分でダイヤルを合わせる作業が
必要になる。(昔はそうだった?)」「webのように世界中に発信局が
あるが、たまにチャンネルがなくなっていたりする」「電話よりも
通信に適する技術があったならばテレビと電話が一体になっていた
かもしれない」「さらにはFAXまで一体化してどう操作していいかわ
からない」


今は当たり前になってはいるが、もしかしたらこんなふうになって
たかもしれないのだ。そしたら家の祖父はテレビを使わず、いつも
新聞を読んでいることになる。


こんなにシンプルにしたからこそ世界中に広まったんだろうな。
「simple」の力偉大なり!