家電は楽しい!

金曜日の歓迎会のときに、定年間際のKさんが「やっぱり家電は
楽しいよ」と言っていた。製造で長年やってきたKさんがしみじ
みとそう語るのをみて何か感じるものがあった。


前にも書いたが、「自分たちが考え、作ったものが、店に並んで、
お客様が買ってくださって、使ってくださる」というのはやっぱ
り経験した人にしかわからない嬉しさなんだと思う。


それに「答えがないから面白い」ともおっしゃられていた。これ
は、デバイス事業なんかと比較してだろう。CPUなんかは800MHz、
次は1GHz、次は、2GHz、...とロードマップが立てやすく何を作れ
ばいいかが見えている。ただし、もはや成熟市場となった家電は、
どんな付加価値を提供すればいいかがわからなくなっている。
  ポジティブに捉えれば、未来を自分で作れる
  ネガティブに捉えれば、何していいかわからない
自分は前者でありたいと願っている。


でも、定年間際のKさんが自分のやってきたことを「楽しい」と語
る姿はやっぱり嬉しい。きっと他のみんなもそうなんだと思う。
そういう意味で、お客様に最も近いところでものづくりができる
事業部に自分がいれることを喜びたいと改めて思った。
同時に不安も多々感じるが。
その両面を捉えていくことが大切だ。