現実を表す言葉
移動して1ヶ月たって、ようやく私の歓迎会。そこで、製造グルー
プの方が話してくれたのが、現状を表していると感じた。
「今はそんなにやる気ないよ。俺はやれることをやるだけだ。
昔はどんどんモノが売れて、新しいものを作って、製造設備も量
産を増やすために増設していった。仕事も面白くて、どれもパク
ッパクッと食いついていったよ。
以前は自分に30しか能力がないのに、40作れ、50作れ、と言われ
てそれに答えてきた。
でも、今は違う。自分たちに50能力があっても、20しか作るな、
30しか作るな、となっている。
楽しいか?
正確に言ったら、決してやる気がないわけじゃないんだ。
でも、前のようにパクッパクッと食いつくような仕事がないんだ
。」
僕もそう思う。決してやる気がないわけじゃない。でも、『モノが
売れない、将来のビジョンがない』まさにそういうことだろう。
彼らに対してできることは何だろう。
- 彼らにビジョンを示す、そして応えてもらう
- 彼らの仕事のやり方を変えてもらう
きっとどちらも必要なはずだ。でも、どちらもなされていない
のだ。事業部長が「皆さんコスト削減をお願いします。」とは
言っても、結局、それだけでは従業員には何も響かないのだ。
モチベーションがない、というのはこういう状態をいうのだと
思う。
これが現実だ。