QAとミーティング

QAとミーティングを行った。以前先輩Oさんが、「事業部は意外と定
量的だよ。」というのがだんだんとよくわかってきた。
QAは何事も数値に置き換えて評価を行う。それを満たすかどうかで
品質を満たしているかどうかを判断する。

要は、「筐体の踏みつけ試験やりました。10kg持ちました。でも、
12kgは壊れました。」ではまずいということだ。なぜ、10kgは大丈
夫で12kgがダメなのかがわからないといけない。そこで、必要なの
が、「部品○○の大きさを○○に変更すれば、対荷重力が○○kg上
がるので、12kgでも、大丈夫になります。」という説明だ。何がそ
の問題点に対しての要因になって、そこを変えればどう変わるのか
というものを数値的に把握しておく必要があるということだ。


研究所にいると、原理原則という点では数値データを重視はするが
、あくまで試作での評価となるため、そうした商品としての作りこ
みに対する認識はほとんどない。そういう意味では非常に勉強にな
る。


ただ、QAの判断基準は全て、企画がもとになっている。だから、企
画が「ここの高精度に測定できないといけない」というのであれば
そこはハードルを高く厳密な水準を求める。また、企画が、「ここ
は何でもいいから測定できればいい」というのであれば、QAとして
は「数値が出ているのでOK」となる。


ここは役割を厳密に分けないとQAの存在意義が問われることになる
が、あきらかに企画としておかしい、という部分があってもそれに
従うのが、設計とQAという実情がある。管理という意味では非常に
よくできたシステムだと改めて感心する。