前向きな新人

NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』で宮大工の菊池恭二さん
が出演されていた。番組自体は途中からしか見ていないが、彼にと
っての"プロフェッショナル"とは、「常に前向きな新人」というも
のだった。いつも新人のように学び吸収し続けられる、ことが本当
のプロフェッショナルだろう、といっていた。


ユニチャームの高原慶一郎さんも本の中で、「松下幸之助さんに質
問をしにいったら、逆にこっちが質問攻めにあった。何に対しても
好奇心を持ち、学ぼうとする姿勢があるからこそここまでになった
んだな、と感じた。」と書いてあった。


人間、地位が上になったり、歳を重ねたりすると、気づかぬうちに
目線が上からになってしまっていたりする。そうしているうちに成
長がとまってくるんだろう。一般的に20代を境に脳(記憶力など)は
衰退していく、かのように言われるが、それはこうした心理的な側
面とも無縁ではないと思う。


好奇心、素直さ、謙虚さ、これは何歳になってももち続けていなけ
ればならない。さらに、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言
葉があるが、それも人の成長を語る上で非常に的を得ている言葉だ
と思う。