沈みゆく島

宇宙船地球号」という番組で、バングラディッシュの沈みゆく島の
特集をしていた。地球温暖化の影響で海面が上昇し、大地が波で侵食
され、どんどん削られていっている、という内容である。7年間で、
海岸線が500m以上削られてしまった。


そこで暮らしていた男性とその一家は、家が海に沈んでしまい、首都
ダッカへの移住を余儀なくされてしまった。その男はやっぱり都会の
暮らしではなく、可能であれば島で暮らしていきたいと考えている。
でも、島にもどるにも家を建てるお金もなければ、仮にもどったとし
ても、島自体が数十年後にはなくなるといわれている。島に住んでい
たときは、牛乳配達としてその日暮らしの賃金でも楽しく暮らしてい
た。ダッカでは、リキシャの運転手として同じようにその日暮らしの
稼ぎしかない。それでも、島での暮らしにもどりたい、ということだ
。ただ、彼は、「神の恵み」を祈りながら待っている。


翻って、○○事業部は...。
 ・縮小していく市場(=削られていく島)
 ・価格競争により利益の出ない体質(=その日暮らしの仕事)
 ・新技術のネタも乏しい(=沈む島、貧しい暮らしを変える術なし)
 ・明るい未来も見えてこない(=島は沈みゆく運命)
そして、
 ・根拠のない前年比プラスの計画(=神への祈り)


なんとなく、シンクロを感じたのは気のせいだろうか。