成功体験を捨てる

うちの部署にはスーパースター(いわゆるできる人)が2人いる。
2人ともとても優秀だが、やはり一長一短ある。


そのうちのSさんは成功体験にしばられてしまっているように見
える。Sさんは、苦労してボロカスに言われながら、近年稀にみ
る大ヒット商品を生み出した実績がある。やっぱり当人にも、
「俺はこれだけの実績を出したんだ。」という自負があるし、
周りもその商品を作った人だと、認めている。でも、そこに成
功の落とし穴がある。それは2つあると思う。


(1) 周りがバカに見えてしまう
  自分が結果を出しているものだから、周りの人たちをなか
  なか認められなくなってしまう。従って、自分が他人に意
  見を言うことはできるが、他人の意見を聞けなくなってし
  まう。さらには自分への批判があったとしても、それを謙
  虚に受け止めることもできなくなってしまう。そうなると
  発想の限界が自分自身になってしまう。自分一人で成果を
  出してきた、という事実がまたそれを助長させているよう
  に思う。


(2) 新しいものへのチャレンジ
  思い入れをもって商品化を果たしても、その時点からそれ
  は古い技術になってしまう。そこからの派生商品も最初は
  可能だが永遠にネタが出てくるものではない。そうなった
  ときに、別の分野へとすぐに切り替えることができればよ
  いのだが、やはり強烈な成功体験をもってしまうとそれは
  難しい。


さて、どうすればよいだろうか?やはり成功体験は意識的に捨
てていかなければいけないと思う。

## 先輩Nさんと飲みにいきました。
## ありがとうございます。