期待しないほうがいい
人の成長を考えたときに、やっぱり期待値というものがある。その人が気に入っ
た人だったらなおさら手塩にかけて育てようと考える。
ただ、そこでよくあるのが、レールを敷いて、失敗がないように育てるというも
の。成功しやすい仕事を与えて成功体験を積み重ねて成長させようというもの。
たしかに当人にとっては、期待されているというプレッシャーのもと、成果をそ
れなりにおさめていくのだから成長を感じられるかもしれない。でも、やっぱ
りそれは人から敷かれたレールだと思う。
『期待した人ほど意外と成長しない』
『全然期待していなかった人の方が成長したりする』
うちのグループ長も言っていた。これは最初に述べたことに起因する。期待さ
れていない人のほうがその環境でどう成果を出していかなければならないのか
を嫌でも考えさせられる。さらにはその中で、失敗という経験も積むことがで
きる。
やっぱり、レールを敷いてあげるのは親切なようでまったく親切ではないのだ
。
じゃーどうすればよいか。
上司が部下に対してできることは『チャレンジングな場』を与えることだろう
。あとはその部下次第だ。結果として、自分で最後までやったならば、そこに
残るのは強烈な成功体験か強烈な失敗体験かのどちらかになる。それが次への
成長を促すのだ。
ヘタに期待すると、なかなか失敗体験ができなくなってしまう。