祖母のお見舞い
実家に戻ったので、祖母のお見舞いに行ってきた。もうほとんど
話すこともできず病院に寝たきり状態だ。呼びかけても反応して
いるのかどうかもわからない。
正直、何をしてあげたらよいのか、というのはよくわからない。
それでも、祖父に言わせると、「外に連れ出してあげると表情が
変わるんだ」そうです。
以前、高齢者介護施設を訪問見学をした。そこでは、痴呆の人も
そうでない人もできるだけ、生活に近い環境にしてげる、という
コンセプトだった。園芸療法などを行っているのも見学したが、
どうも楽しそうな表情を浮かべているようには思えなかった。な
んでだろう...。もちろん楽しい人もいるはずだけど。
施設の方は、とにかく、毎日が暇にならないようにしないといけ
ない、とおっしゃられていた。そのためにいろいろとアイデアを
出す、という。
逆にいうと、「暇にならないように」ではなく「イキイキするよ
うに」という発想に切り替わったらもしかしたらやることは変わ
るのかもしれない。
話はもどって自分の祖母のことになると、祖母の83年の人生で、
自分と関わっていたのは、最後の20年程度。残りの40年は、話で
聞く以外は実は何も知らないんだ。そういうふうに考えると、祖
父はかすかな祖母の表情も見分けられるんだろうな、という気が
する。