研究ポートフォリオ

プロダクトポートフォリオとは、縦軸に市場の成長性、横軸に相
対的マーケットシェアをとったものである。


 (1) 花形    成長性高 x シェア高
 (2) 金のなる木 成長性低 x シェア低
 (3) 問題児   成長性高 x シェア高
 (4) 負け犬   成長性低 x シェア低


これを徹底的に行い、製品群ではなく、製品でポートフォリオ
みて、常にアップデートしているのが、コネクタを製造販売して
いるヒロセ電機である。よく知られたツールであっても、徹底的
に使いこなすことで驚くべき効果を発揮する。


翻って、研究ポートフォリオとはどうなるのだろう?自社の研究
分野にプライオリティをつけるとしたら、自ずと何かしらの軸で
きったポートフォリオができることになると思う。人によって、
"筋がいい"という見方は変わるので、一般的には言えないのかも
しれないが。とりあえず、思いつくものとしては下記のようなも
のだろうか。


縦軸に「研究の先進性」、横軸に「自社の技術蓄積」


 (1) 重点分野    先進的 x 蓄積あり
 (2) しぶとく継続  古い  x 蓄積あり
 (3) GOの意思決定  先進的 x 蓄積なし
 (4) やめる意思決定 古い  x 蓄積なし


ピンとくるようなこないような。でも、「新しいものは古いも
のの中にある」という考え方は常に持っていかないとサプライ
ズな発見は出てこないと思う。