前提が変われば変える

今日、マネジメントに対してプロジェクトの報告がある。備忘録の
ために記載しておくが、今日はターニングポイントといえる。
結論から言えば、本日の報告はトップに説明をしたうえで、延期し
、さらにはサプライヤーを変更すべきだ。


結局、「もうはじめちゃったから」という理由だけがまかり通って
いるが、それよりも大切なことは、ロジックを作り、それに合って
いるかどうかを常にチェックすることだ。


今回の場合、「既に選定したサプライヤーが走り出しているため、
それを止めるのは損失がでる」ということから、そのサプライヤー
で行くことを決めたのだが、そもそも、そのサプラヤー自身がまだ
走り出していなかったわけだし、さらには、こちらの要望と違うも
のを出してきたわけだから、断る理由もできた。なので、「今のサ
プライヤーを止めるのは損失がでる」という前提はなくなったわけ
だ。


前提が変わったのであれば、結論も変えなければならない。今回の
件で言えば、明らかに結論を変えるべきだ。ProsとConsで分析すれ
ば、Prosとしては、利益、性能と両方の面でプラスとなる。Consと
してはスケジュールと品質の懸念だろう。そこを冷静に分析すれば
いい。


「スピード」が重要といいながら、結局は、こうした迅速な意思決
定がまったくできていない。経営におけるスピードの重要性とはこ
ういうことではないだろうか。納期をギリギリに設定して追い込み
をかけることではなく、前提条件の変更に対して迅速なアクション
をとることだ。


そういう意思決定をするためには、常に前提条件を意識している必
要がある。


「もう走り出しちゃったから...」というのは、結局、言い訳であ
り変更することに伴う面倒やリスクを回避したいだけだと思う。
そういうマインドでいるから、前提条件が変わっても走り続けてし
まうのだと思う。


トレンドや潮目を読むというよりは、前提条件をきちんと考え、そ
れをウォッチするということが重要なのだろう。