参議院選挙

昨日、参議院選挙があった。
結果は以下の通りだ。


民主 :44(―10)
自民 :51(+13)
公明 :09(―02)
共産 :03(―01)
社民 :02(―01)
国民 :00(―03)
みんな:10(+10)
たち日:01(±00)
改革 :01(―04)


○ 民主敗北の原因
民主党が敗北した原因として、「消費税に言及したからだ」
という論調があるが、それは違うと思う。消費税に対する考
えがブレたことが原因だろう。当初、消費税10%を打ち出
しておきながら、支持率が下がると、「議論はするが、次の
衆議院までは上げない」と言い出す始末だ。上げるなら上げ
ると堂々と言えばよかったのだ。もはや日本の財政状況は待
ったなしで、無駄の削減はもちろんそうだが、消費税の引き
上げも避けようがない。信念を持ってそれを語ればよかった

もし、消費税引き上げが敗北の原因だとしたら、なぜ消費税
10%を掲げた自民党が第1党となり、消費税絶対反対の共
産党と国民新党議席を減らすことになったのだろうか。多
くの国民はわかっていると思う。




○ 首相交代論
そもそも、参議院選挙は、政権選択の選挙ではない。今回の
選挙で負けたからといって、いちいち首相を変えていたら、
きりがない。普天間という1つのトピック、参議院選挙、な
ど、それこそ目先の政局のたびに責任論が浮上していては、
安定した政権運営などできるわけがない。そのたびに首相を
交代することのメリットがどこにあるのだろうか。その仕組
みを変えるべきだろう。結局は、世論(調査)に動かされて
いるということなんだろうが。安倍元首相も目先の票欲しさ
に、郵政造反組を復党させたことが結果として参議院の敗北
につながった。少なくともワールドカップではないが、一度
首相をまかせた以上は4年はやらせたほうがよいのではない
だろうか。
もう1つ、民主党の代表選が9月にあるというが、どうして
代表が鳩山さんから菅さんに代わったのに、任期は継続なの
だろうか。少なくとも、菅さんに代わった時点で代表戦は、
そこから1年or2年後に延期されるべきだろう。


○ クラ替え候補
そもそも、くら替えというのがおかしい。衆議院参議院
では役割は異なるはずだ。それが、衆議院であろうが、参議
院であろうが、落選したらとりあえず出てくる。少なくとも
そうした衆議院カーボンコピー化した参議院だったら必要
ない。上にも書いたが、返って政権を不安定化させる要因と
なるだけだろう。