自分がやりたい仕事

なんとなく自分がやりたい仕事っていうのがうまく表
現できないでいた。自分のやりたいことは「マーケテ
ィング」、「企画」、...いずれもなんかピンとこなく
てそういうのを口にするのはイヤだった。


かといって、事業家になりたい、というのも漠然とし
すぎているし、捉え方を間違えれば、「オレはマネジ
メントをやりたいんだ」と言っているようにも聞こえ
る。でも、決してマネジメントがやりたいわけではな
い。


そういう意味でやりたい仕事を再発見した。
昨年、何回か開発中の製品を展示会に出してその説明
員をやっていた。そのときに、製品Vと製品Aの2つの
製品を展示していた。お客さんはどちらも同じで、こ
ちらの戦略からすればそれを合わせて、1つのソリュー
ションとして売り込みたいというものだった。


そのときに、ふと気付いたのが、「ブースに訪れるお
客さんはどっちかにしか興味を示さない」というもの
だった。もちろん両方に興味を示す人はいたが、商品
Vに興味を持つ人はそれだけに興味を示し、商品Aに興
味を示す人は商品Aにしか興味を示さない傾向にあった



もしかしたら、たんに目についたものだけに興味を示
し、もう片方の商品は目に入らなかった、もしくは、
こちらが積極的にアピールしなかっただけなのかもし
れない。そうであれば、説明する側はもう一方の製品
もアピールするような説明の仕方が求められる。でも
、現場にいた感覚的にはそうではなかった。


そうなると、実際会場に来ている人のお客さんの属性
は同じだし、こちらもそのセグメントを顧客ターゲッ
トとしているのだが、実際には、製品Vと製品Aを分け
る顧客ターゲットの何かがあるのかもしれない。


自分のやりたいことは、こういうことなのだ。こうい
う問題に対して仮説を立て、確認をし、新たな発見を
得て、そして自ら開発をする、こういうことをやりた
いのだ。自分で立てた仮説、そして「こういうことだ
ったんだ」という納得感、「これならいける」という
手ごたえ、それがあって開発を行ったらこれほど楽し
いことはないと思う。僕にとっての「事業家」とはま
さにこういうことなんだと思う。


これは絶対に本からは得られない感覚だ。経験から得
られないものだと思う。でも、自分が成長していく過
程でこの定義はもっと進化を遂げ投げなければいけな
い。


それと、この仮説を一度、Oさんにぶつけたことがあ
る。「たしかになんかあるかもしれないね」とは言っ
てくれたが、明らかに、自分がもっているワクワク感
とは温度差があり、失望したのをよく覚えている。だ
から結局は自分がやらなければいけないし、そういう
ことが「自分にしかできないこと」なんだと思う。


これに関していえば、ちょっと気付くのが遅すぎたと
思う。でも、まだ行動できる部分はある。Yさんに聞
いてみようっと。