原価管理

原価管理の研修に行って来た。


まず印象に残ったのは、品質管理とリンクしていると
いう点だ。


そもそも品質管理がうまくできていないところは原価
管理もできない、という。つまりは、原価管理は作業
管理が現場でできているということが前提となってい
るからだ。


つまり、こういうふうにそれぞれの活動は別活動であ
っても切り口を変えれば企業活動の全てがリンクして
いるといえる。こうしたリンクを考えずに活動すると
個別最適となり全体最適が失われる結果となる。


個別最適と全体最適、という点であれば、簡単だが一
つの質問が役に立った。
「ある工場で部品を内作するか、外注するかで迷って
います。下記の条件の場合、あなたならどちらを選び
ますか。判断理由を明確にして判断して下さい。(
ただし、社内では新規設備投資の必要はないものとし
ます。)」というものだ。


条件はおいといて、答えだけ言えば、内作するである
。要は外注したほうがその部品に限っては安く作れる
が、外注したところで、社内の設備やスペース、人が
余っていればそれらは何も作らなくても費用が発生し
てしまう。だから、そういう社内のムダを有効利用す
る意味でも内作したほうがよい、というものだ。


また、これは基本だが、売上げと費用については、費
用を下げるほうが売上げを上げるよりも有効である、
という。費用削減は自助努力でできることが多いが、
売上げは景気などに左右されたりするし、売上げをあ
げようとしたら販売費を増やす必要があったりするか
らだ。


原価の構成は下記の通りだ。
原価=製品そのももの原価+製品外の原価
(原価=直接原価+間接原価)
また、原価の三要素は、材料費、労務費、経費となる



それと、加工費を考える上では、標準時間(かくある
べき時間)が重要となる。実際にはこの標準時間だけ
では作業はできないので、ゆとりの余裕時間とを足し
てその和をもって加工時間とする。


損益分岐点
損益分岐点を下げる手段は3つである。
それは、(1)変動費を下げる、(2)固定費を下げる、
(3)値上げする、である。