Fさんの話

研究所の若手に対して、自己啓発でFさんから話を聞く
機会があったので行ってきた。ちょっとした社内の事例
を用いたケースだったが、面白かった。その中でFさん
が意図していたのは次のようなことだ。


事業を考える際の考え方。


(1) 成功のイメージ
とにかくよいことを考える。「あれができたらいい」
「これができたらいい」「こんな未来は素晴らしい」
「こんなの作りたい」ってな感じだ。
2020年にどんな状態になっているかを一言でいう、み
たいな。ここでは勝手に制約を設けないことが大切。


(2) 課題
とにかく否定的なことを考える。これが失敗する理由
だけをとにかく出す。「これがあるから失敗する」
「たぶんうちでは成功しない」みたいな。
バックキャスティング(死亡前死因分析)を行ってもよ
い。


(3) プロセスの作成
プロセスを作っていくための一つのツールとして、フ
ェルミ推定の訓練を行った。
まぁ、「○○事業の2020年の売上げを考えてください
」というようなものだ。




終わってから質問をしにいったが、Fさんはとても誠実
な人だという印象をもった。話をごまかさずに、うま
くいっていないことはうまくいっていない、と正直に
話してくれた。そういう姿勢は見習いたい。


また、「やっぱり年寄りにはかなわない」というよう
なことを言っていた。年齢を重ねた分の経験による知
識はどうしても若い人は年寄りにかなわない、という。
だから、若い人には自分のフレームをぶつけて年寄り
から意見をもらうとよい、ということだった。