きっかけはどうあれ

もともと僕のテーマは他社が売り込んできた技術がベ
ースになっている。それに対してずっと僕が考えてき
たのは、「どうやったらうちでそれを先に発明するこ
とができたかを考えるべきだ。」ということだ。要は
、他社がもってこなかったらその技術はなかったわけ
で、本来の研究所のミッションを考えれば、自分たち
がもっと早くからそうした技術の芽に着目し、問題意
識をもつべきだろうということだ。


でも、結局、それって過ぎてしまったことに対して、
何でできなかったんだ、と言っているのと同じことだ
と思う。まったく未来志向ではないことに気付いた。
もちろん、そうした根本から考え方を変え、テーマ創
出のアプローチを変えるべきだ、という問題意識は間
違っていないと思う。でも、それだけでは決して前に
進まない。


Fさんのすごいと思うところは、きっかけがどうであ
れそれを生かそうとしているところだ。そこから技術
がどう発展し、派生するかを考えている。結局、他社
から持ってきたものであろうと何であろうと、それを
未来につなげないと意味がないのだ。自分自身ではド
ラッカー氏の「予期せぬ成功を利用する」を意識はし
ているものの、実際に本当に意識していたのはFさん
だと思った。


結局、不満からは何も生まれないということだ。どん
なネタであろうとそれを生かすか殺すかは自分次第だ
。こういうふうに考えると、BCGの水越さんの講演で
感じたこととのギャップが感じられて仕方ない。




夜はプチ復活祭を開いてくれた。久しぶりにみんな
と飲めてよかった。しかし、3年前からこの研究室の
人たちって成長してるのだろうか...自分も含めて。