5月の総合朝会

昨日は、事業部の総合朝会が行われた。かなりの厳しい
業績なのだが、それにも変わらず思わず、「相変わらず
」という接頭語をつけそうになってしまった。もはやこ
うした状態が常態化しているほうが問題だ。思ったこと
は3点だ。


1つ目は、売上げが計画達成できていない言い訳として
、「4月は販売量が落ちやすい」ということを言ってい
た。事業部長がいうには、5月以降は持ち直してくるだ
ろうということだ。そうであれば、せめて過去4年くら
いの1年間の売上げのトレンド変化の資料でも出したほ
うがよいだろう。そうじゃなきゃただの楽観的観測に
しかならない。


2つ目は、量販店の販売状況による見通しだ。「量販店
の販売状況をみると先週末ぐらいから盛り返しの気配
をみせている」という。これもいったいどれぐらいの
傾斜なのかがよくわからない。本当に反転の兆しと呼
べるものなのだろうか。こうした局所を捉えて、"盛り
返しの気配"といってしまうのもどうかと思う。事業部
長としてみなければならないのはあくまで長期的なト
レンドのはず。


3つ目は、開発中の商品に対する評価だ。他国の展示会
に出したが専門家に高い評価をもらっているとのこと
だ。ただ、果たしてそれが結果につながるだろうか。
実際これまではどうだったのだろうか?高い評価をもら
っていたけど、全然売れなかった例。一方で専門家から
は全然評価されなかったが売れた例があるはずだ。そう
いう視点からみないといけないのでは。
また、コラボレーションした外部デザイナーもぜひまた
いっしょに仕事をしたいといっているらしい...ちょっ
と待って。そもそもデザイナーはいっしょに仕事をした
いに言うのは当たり前なのでは。むしろ、こっちがその
デザイナーとまたいっしょに仕事をしたいと思うかどう
かである。なんていうのか権威に弱いというかなんとい
うか...。


結局、事業部長の"自分の言葉"は聞くことができなかっ
た。厳しい業績などに対してそれをどう捉えているのか
はわからない。「厳しいけど、がんばりましょう」なん
ていうのは誰でも言えるのだから、そんなことばかり言
っているようでは存在価値がないのではないだろうか。


それにしても全社最悪の計画未達事業部に身をおけると
いうのは、すごい。でも、実際そこに身をおいていても
まったく危機感を感じない。もはや常態化してしまって
いる。毎月、計画達成を遂げている事業部の人間に、「
計画達成率が50%台になったらどうなりますか?」と聞
いたらきっと「大変なことになる」というようなことを
答えるだろう。でも、実際にそうした状況にあるうちの
事業部はそんなことはない。「改革」「変革」「これが
失敗したら最後」そうした言葉を何度も繰り返し、けれ
どもやることは変わらないという状態が続くと...たぶ
んこうなるんだと思う。