「事業」と「技術」を混同

Tech-On!のコラムが面白かった。

「事業」と「技術」を混同してはいないか
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080325/149371/

コラムによれば、結論から言えば、「技術」は「事業」
を規定する本質的な因子ではなく実現へのアプローチ
に過ぎないものであるということである、という。


それは、液晶テレビ市場、プラズマテレビ市場という
ものがあるが、消費者にとっては薄型テレビ市場があ
るだけだ、ということだ。単純化すれば「誰=市場/
ユーザー」に「何=商品の有する機能」かするかとい
う問題なのだ。


技術は手段であって、機能が何かを見誤ってはいけな
いということである。これは、"代替品"が何であるか
を常に考えておかなければならないということだ。代
替品は必ずしも他社製品ではないということだ。ミネ
ラルウォーター市場にとっては、必ずしもヴォルビッ
クとエビアンの問題ではなく、そこに浄水器なども入
ってくるということだろう。


コラムの中にある記憶媒体の記載も面白い。3M,クラ
レ、花王など化学系の企業が多く磁気ディスクや光デ
ィスクの事業に参入したが結局は続かなかった。それ
はユーザーにとっては、磁気だろうが光だろうが半
導体だろうが、きちんと記録できれば、安く、読み書
きのスピードが速く、扱いやすければ技術はなんでも
良い、というからなのだ。