席替え

出張の帰りにNさんと飲みにいった。いつもTさんと行く
おそば屋さんだ。Nさんは話やすいこともあり、いろい
ろと愚痴に近いことを言った。でも、Nさんは、僕の質
問に対しては必ず誠実に答えてくれる。そういうとこ
ろが好きだ。そんな飲みの中での2つの話題。


(1) みんなの言うこと
Nさんに、「今の事業部の問題点を3つあげてください
」といったら3つあげてくれた。自分が思っていること
と幾分ずれはあるが、まぁ、そんなものだと思う。で
も、大切なのはその内容ではない。要は、同じ質問を
事業部の責任者たち、そして事業部長にしたときに、
どういう答えが返ってくるか、ということだ。みんな
の答えが同じであるならばベクトルは同じ方向を向いて
いる。しかし、そうでなくバラバラであったら、誰も、
同じ方向を向いていないことになる。組織上はヒエラル
キーなので、表面上は事業部長の方向を向いているよう
には見えるが。しかし、結局は、本心から思うこの問題
を共有できなければ、事業部の再建はできないのではな
いだろうか。


(2) 席替え
組織変更に伴い、席替え案がまとまった。結局は今まで
の組織の島はそのままで、僕たちのグループだけが、バ
ラバラになる形となった。でも、僕たちのグループの機
能(仕事)はそのまま残るという...。結局、仕事と関係
ない人と席が近くなり、仕事が近い人、よく話す人との
席がバラバラになっただけだ。また、それぞれのグルー
プにおいても、人の入れ替えもなければ、今までやって
いる仕事もそのままである。いったい何のための組織変
更だったのだろうか。女性社員の何人かは新しい席に対
して、「誰々が近くにいるから変更してくれ」などと言
っている。もはや小学校の席替えよりもたちが悪い。悪
い意味での、"組織いじり"というものはこういうものを
言うんだろうなぁ、とすごく感じたわけだ。