オープンイノベーション

昨日の日経産業新聞にナインシグマ社の記事がのってい
た。オープンイノベーションの仲介会社という位置づけ
だ。


オープンイノベーションとは、企業の解決したい課題を
世界中の研究期間に公開することで、そこからアイデア
を得るというものだ。ナインシグマ社では企業からの問
題を募り、それを世界中の研究機関に公開している。(
webをみると誰でも閲覧できるみたいだ)。そして、それ
をみて解決する手段を持つ研究者がナインシグマ社に連
絡をとり、マッチングを行うという仕組みだ。


イデアが他社に知られてしまう、という危険性はある
もののそれ以上にこれを利用することで開発を加速する
ことができるというメリットが上回ると主張する。確か
に問題なんてどこで同じ課題を抱えているかなんてわか
らないし、いずれそうしたものは広がっていく。それを
考えれば、問題解決などスピードだけの問題ともいえる
。現に100年以上前でさえ、ベルが電話を発明したとき
ですら、数時間の誤差で同じ内容の特許が出されたとい
うのだから。


さて、これを自社におきかえてみよう。「では、このオ
ープンイノベーションを活用しましょう!」といったと
きに、どんなことが起こるだろうか。


たぶん、何に活用していいかわからない、とうのが現状
のような気がする。細かい部分ではそれぞれの研究テー
マで多々問題は抱えているものの、オープンイノベーシ
ョンを活用するに値する問題というのはあまりないよう
な気がする。


例えば、「この材料をあと10mm薄くする」といったこと
や「お客さんはこれを快適と思うか」などというのが自
分の周りの関連テーマでの課題といえそうな気がする。


うーん、つまりは「これを解決できたらいけるぞぉ!」
というようなチャレンジングな課題設定が少ないという
ことなのだ。


課題設定力というのか質問力というのか。適切な問題の
捉え方、この能力を高めていくことが求めら手いると思
う。