ポートフォリオ

プロダクトポートフォリオマネジメントに代表されるよ
うに、しばしばポートフォリオで物事を考える。
ただし、それは本当に意味のあることなのだろうか。


例えば、2x2でフレームを組んで、「自社のポジショニ
ングはここです。」「自社の強みはこのセグメントです
。」などということをいう。さらには、空いているセグ
メントを指して、「ここをまだやっていないから、ここ
をやります。」なんてことをいったりする。


でも、実際、本当にその空いているセグメントに進出す
るかどうか、というのは単にフレーム上の話だけで決ま
ることではない。要は、フレームを「埋める」ことは、
フレームを作ることの目的ではない、ということだ。(
うーん、なかなか自分の言いたいことがうまくいえない
...)


そう考えると、フレームの役割とは何であろうか。それ
は、「自社・製品を他社との比較で理解する」ことにあ
ると思う。結局、相対的な立ち位置をわかりやすくする
ための手段ではないだろうか。その結果、市場の中で空
いている部分(ニッチ)も見つかってくるだろうし、自社
の技術が分散しすぎているかどうかということもわかっ
てくると思う。また、フレームの切り口にトレンドを使
えば、市場の要求とマッチしているかどうかも考えるこ
とができる。


つまり言いたいことは、「フレームを作る→空いている
ところがある→埋めましょう」ではダメですよ、という
ことだ。