忘れることは難しい

「忘れることは難しい」というと、成功体験を忘れること
というふうに考えがちだが、今回は『教える』という意味
で。


人間は一度できてしまったり、知ってしまうと、できなか
ったときの感覚、知らなかったときの感覚を忘れてしまう
。だから、できないヒトに対して、教えるとなると、「
何でそんなこともわからないのかなぁ?」となってしまう



例えば、本は読まないよりは読んだほうがいいだろう。で
も、他人に読書を勧めた、としてもその人は読まない。自
分も昔は本をあまり読まなかったが、読むようになってみ
ると、「どうしてみんな読まないんだろう」と思ってしま
う。それは自分が本を読むことで得られるものの大切さを
知ったからであって、知らないヒトにそれを伝えるのは、
なかなか難しい。ましてやその気もないヒトに教えるとな
るとことさら難しい。


そうなるともう一歩手前に梯子をかける必要がある。(こ
れもラダー効果?) 要は、「本を読む」の前に、「成長し
たい」→「自己投資が必要」→「簡単にできる自己投資」
→「読書」、というようになるのかしら。


これはテクニックとしてだが、結局は自分ができなかった
ときのことを忘れてしまうとできないヒトの気持ちがわか
らなくなってしまう。ただし、えてして何かができるよう
になるというのは、日々の生活の中で成長するものであり
、そうそうティッピングポイントがあるものでもないと思
う。そうすると、気がついたらできていた、という状態に
なる。従って、なんでできるようになったのかよくわから
ない、ということになる。


絶えず、自分を振り返りながら成長することが必要なのだ
ろう、きっと。いつもいつも履歴書を考えよう!by トム
・ピーターズということだ。