株主資本とはどういうことか

日曜日なのだが、とあるサプライヤーを訪問その帰りに、Rさ
んの家に遊びにいき、そこでいろいろな話をした。Rさんのス
キルとかからしたら、会社をやめて独立したほうがよっぽど面
白いと思うし、需要もあるなんて話をしていた。


Rさん自身は、会社を立ち上げればやれる自信はあるが、そん
な開業資金はない、と言ってた。なので、インベストメントと
して、僕の初期費用として出してもいいよ、と言った。もちろ
ん、彼が本気でそうするなら、実際に出資してもいいと思って
いる。


さて、その後、ふと考えたのだが、例えば、僕が1,000万
円を出資したとする。しばらくすると、彼は、人が足りないと
いって、自分の兄弟を雇い、その後、彼の従兄弟を雇い、さら
に、彼の友人を雇う。
彼自身は一生懸命働いて売上げは上がっているのだが、利益は
いっこうにでない状況が続く。そのコストの大半は人件費とな
っている。しかし、たまにオフィスを覗いても、その雇ってい
る人たちはまったく仕事もしておらず遊んでいる状況だ。そん
な状況なので、もちろん配当など出るわけもない。


こんな状況になったらどうだろうか。「働いているかどうかも
わからないような親戚連中をどうにかしてくれ」と言うはずだ
。出資している立場からしたら当たり前である。ましてや、「
そんな遊んでいるような親戚連中のことなんて知らん」という
のではないだろうか。


これとまったく同じことが起きているのが日本の企業ではない
だろうか。従業員互助会と化した会社は、付加価値を出さない
従業員たちを抱えながら、低収益にあえでいる。


株主の立場からしたら、ありえない状態ではないだろうか。


実際に身銭をきって、かなりの出資するかも、ということが頭
によぎったことにより、株主資本というのがどういうことなの
か、ということを少しリアルに感じることができた。